介護保険でガイドヘルパー

介護福祉士の資格があるから・・・と 久々にガイドヘルパーの依頼があった

視覚障害者 59歳男性 名古屋の中村公園にある【名古屋身障連福祉センター】までの引率依頼

身障者Uさんの最寄りの駅は 名鉄の無人駅だった

午前8時30分に来てくれ!とのメッセージあり 玄関のチャイムを押すと まずは甲高い女性の怒鳴り声が

私を出迎えてくれました<ぎょ!>

どうも 夫婦喧嘩みたいです。 何事もないような顔で玄関に出て来られたのは 視覚障害者のUさん

私は 「今日はよろしくお願いします」と言っただけで もう余分なことは言いませんでした

喧嘩をしてたからか 奥さまは「行ってらっしゃい」も 送り出しもありませんでした。

最寄りの駅までの道は 狭いけど 爽やかな秋風が吹き コスモスや 柿の畑や 様々な花たちを見ながら

歩きましたが 彼には 見えません 

無人駅で 障害者が切符を買うときは 障害者手帳を見せるカメラがあり インターホン越しに駅員と

会話をし 券売機を作動してもらうようになっていました。<なるほど>

以前 資格を取るとき勉強したことを 昨夜は一生懸命復習してみたけど かなり忘れていた

電車に乗り込む時の 声掛けとプラットホームと電車との間の妙に広い隙間 かなり怖いだろうと思う

席が空いていれば 手で椅子の端を触ってもらい 誘導する

今日は 名鉄電車から 地下鉄名城線左回りに乗り換え  名古屋のど真ん中【栄】駅で 地下鉄東山線に乗

り換えなければなりません

日曜日の名古屋は人で溢れかえっていました

それでも  さすが 障害者とわかると すぐに席を譲ってくれました。 しかも 今日は二度とも清楚な若い女

の子でした。 おばあちゃんの私としては  とても嬉しかったことの一つです。

エレベーターと エスカレーターと 階段のどれにしますか?と聞くと たいてい「エスカレーターでいいよ」

と言われるUさんでした。

「エスカレーターって怖くないですか?」と 聞いてみた 「別に怖くないよ」と Uさんは答えます

エスカレーターの 動いてる手すりに 手を乗せてあげれば さっと足が出て 問題なく進まれます

介助者の 私の方が ぎこちなくて 恥ずかしい限りです

階段も 非常に多かったので ほぼ手すりに摑まっていただき 歩きました

中村公園3番出口までは 何度も階段を下りたり 上がったりを繰り返し 「下りの階段あります」

「のぼりの階段あります」「階段終わりです」を 何回言ったことでしょう<ちょっと疲れた>

改札を出ようとすると 首から名札をぶら下げた ボランティアさんが 大勢待っていてくださり 「ここからは

ガイドさせていただきますから 安心してください」などと 言葉をかけてくださり 緊張が緩む瞬間でした。

大きな鳥居を見ながら 道路には黄色い凸凹のついた誘導線があり これも大変たすかりました。

無事に 到着! 受付を済ますと 彼は「3階にある 将棋の教室に行きたい」と言われました

盲学校の教師を引退したと言う とても若々しい ユーモアたっぷりなオジサマが将棋の講師です。

視覚障害者に対して 我々のように目に障害のない人を晴眼者と呼ばれます。

子供のころ はさみ将棋くらいしか経験のない私には Uさんが将棋の部屋に行かれるとは思ってもいません

でしたから  先生が経験のないUさんにどうやって指導されるか とても興味がありました。

将棋盤には 一ますごとに凸の線があり 指先で 境い目がわかるようになっていましたし  駒の裏側には

点字で 何の駒かわかるように 工夫されていました。

まずは【将棋のルール】から ゆっくりと丁寧に そして笑いを交えながら説明をされました。

1時間くらいはその部屋におられたでしょうか 次になかなか移動できません

4階に移動すると 様々な 視覚障害者が使う便利グッズの紹介や 展示があり 晴眼者の私ですら

面白い 買ってみたいと 思わせるものばかりです。

あっと言う間に 12時になっていて お昼をどうするか?となりましたが 私が「コンビニでおにぎりでも買って

こちらで食べませんか?」と 提案すると 「それがいいですね 自分で選びたいから一緒に行きましょう」

と言われ また ガイドしながら 建物の外に出ることになりました

Uさんは カツサンドとエッグサンドとお茶  私はおにぎりとお茶にしました。

午後は 長野市からわざわざお越しになった 全盲の堀越さんと言われる方の講演です。 

ソフトバンクの孫さんを思い出させる風貌の 堀越さんは ラジオなどに出演されてるとても忙しい方でした

産まれてからすぐに 目が癌におかされていることが分り 命をとるのか 目を取るのかの選択を迫られた

若かった自分の親が 目ではなく命を選択してくれたことに心から感謝している こんなに元気な体を持たせ

てくれた 親に感謝している。と言われ ぴょんぴょんと跳ねてみせられました。

趣味のクラシックギターで ♪イエスタデーなど3曲も演奏される 天才ぶりを見せつけられました。

視覚障害者のUさんの ガイドとして来た私ですが 本当に様々な勉強をさせて頂きました。

講師の堀越さんの息子さんは  やはり弱視ですが 5000メートルの陸上選手で パラリンピックにも

出場されたそうです。 

めちゃ面白く  明るく2時間あまりを おしゃべりで楽しませて下さった堀越さんに拍手

家を出てから ずいぶん時間が経過しましたが いよいよ3時半 文化祭の閉会を迎えました。

センターから  中村公園駅までは カチカチと白い杖の音がたくさん聞こえました。

帰りの地下鉄の 階段も 乗り継ぎも エレベーターも 全く問題なく スムーズに家路に送り届けることが

できました。  「ただいまあ」と言う Uさんのあいさつも心なしか疲れて聞こえました。

しかし 「おかえり」と言う声は 朝の喧嘩のせいか 外出なのか 聞くことがありませんでした。

Uさん!一日お疲れ様でした。 

そして 自分にも お疲れ様でした。

 
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by kuritokoro | 2013-10-13 22:16 | 介護 | Comments(4)

Commented by puppe_saya at 2013-10-17 07:56 x
お疲れ様でした。本当に貴重な経験をさせていただいたね。また、そんな話を聞かせてもらうのが、楽しい私達です。

ブログってさ、コメント残すしか、読んだよ!の印残せないんだね。FBなどは、いいね!ボタンがあるんだよね(^_^;)だから、やる人が増えるわけだね。
Commented by kuritokoro at 2013-10-17 15:27
puppe_sayaさん<コメントありがとう
お疲れ様!と言うメールはたくさん頂きましたが たしかにコメントでは・・・なし・・・これは日記だからね・・・
次回 いつ依頼があるか分からないけど 今度こそ失敗のないようにもっともっとプロを目指します 
Commented by 晴れのっち at 2013-10-18 17:01 x
ガイドのお仕事、お疲れ様でした!!
始めて会った方・・・、
(しかも、目の・・・方)を案内して、
すごいですね!!
今年の【頑張った大賞】ですね!!
Commented by kuritokoro at 2013-10-20 18:26
晴れのっちさんへ<コメントありがとう
わが町○山には かなり多くの視覚障害者がおられます
今は 自宅にこもらず 外出をどんどんされていますが 今回のように 人ごみで乗り換えは 一人では危ないんですよ
私も 聾唖の方のボランティアは数多くしましたが 視覚障害者は 今回始めてで 緊張しましたが まずまず達成感!